Research Press Release
活発な小惑星
Nature Geoscience
2013年1月21日
隕石の分析結果から、ベスタなどの大きな小惑星の内部では、その初期に惑星に似た力学的過程が生じていたことが示唆された。今週オンライン版に報告されるこの発見は、これらの小惑星を初期太陽系で地質学的に活動的な天体として整理し直している。
Beverley Tkalcecたちは、太陽系で最大の小惑星の一つであるベスタの試料を代表していると考えられている隕石種であるディオゲナイトの鉱物粒子を分析した。鉱物粒子の方向は、地球上部マントルの岩石で起きているのと同様に小惑星深部で変形を受けたことを示唆している。提示された変形は、小惑星が冷却するにつれて固化した物質が溶けたマントル中を沈降するという、ベスタの進化モデルと一致している。
doi:10.1038/ngeo1710
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
神経科学:サイケデリック薬物が脳に与える影響Nature Medicine
-
動物の行動:小さな魚が滝を登るScientific Reports
-
気候科学:煤の排出が少ない航空機エンジンでも飛行機雲を減らさないNature
-
古生物学:初期のクモの近縁種が系統樹にその名を刻むNature
-
天体物理学:ブラックホールの質量における「禁制領域」の確認Nature
-
生態学:今後20年が英国の生物多様性保全の鍵となるNature Communications
