Research Press Release
水を追跡し続ける
Nature Geoscience
2012年12月3日
北米と北ヨーロッパに蓄えられた水の量は過去10年間に増加したという報告が今週号のオンライン版に発表される。この発見は、海水面上昇の正確な予測に重要となる陸上に蓄えられた水の量の研究に、人工衛星データをどのように用いることが出来るかを実証している。
Hansheng Wanngたちは、地球重力場についての人工衛星測定を用いて過去10年間にわたる北米とスカンディナビアの大陸に蓄えられた水の量の変化を追跡した。彼らは、2003年以降これらの場所における大陸水の蓄えはわずかに増加したことを示している。
この研究は、2012年12月3日に公表されるNature GeoscienceとNature Climate Changeの水利用可能性に関する共同ウェブの一部を構成している。
doi:10.1038/ngeo1652
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
化石:最も古く知られている「爬虫類」の足跡Nature
-
惑星科学:月内部の非対称性を示す証拠Nature
-
古生物学:「シカゴ」始祖鳥が、この古代鳥に新たな知見をもたらすNature
-
理論物理学:二体問題を解くNature
-
がん:乳がん治療薬の臨床試験で生存率の向上が示されたものの、がんの消失は限定的であったNature Communications
-
Nature Scientist at Work コンペティションの受賞者の発表Nature