Research Press Release
ウィルムス腫瘍に対する感受性
Nature Genetics
2012年5月1日
ウィルムス腫瘍に対する感受性に関連する配列多様体が2つのゲノム領域内で同定された。ウィルムス腫瘍は、最もよくみられる小児の悪性腎腫瘍で、今回の研究は、ウィルムス腫瘍に対する感受性に影響する可能性のある因子に関する手がかりをもたらしている。その詳細を報告する論文は、今週、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
今回、N Rahmanたちは、ウィルムス腫瘍の患者(757人)と対照(1,879人)についてゲノムワイド関連解析を行い、その後、2セットのデータ(769症例と2,814例の対照群、719症例と1,037例の対照群)で追試を行った。その結果、染色体2p24と11q14上で、ウィルムス腫瘍に対する感受性に関連する高頻度配列多様体が同定された。
doi:10.1038/ng.2251
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
量子物理学:通信インフラを活用した長距離量子通信Nature
-
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change