Research Press Release
無鉛強誘電体の特性向上
Nature Communications
2012年3月21日
毒性のない材料の圧電特性を高める機構について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この新知見は、数々の技術的応用に用いることのできる高性能の非毒性圧電材料の作製に道を開くことが期待される。 実用的な用途で最もよく使われる圧電材料には、毒性元素である鉛が含まれている。今回、T Slukaたちは、「帯磁磁壁」という欠陥の果たす役割を調べることで、帯磁磁壁によって無鉛材料の圧電特性を向上させるという意外な機構を明らかにした。
doi:10.1038/ncomms1751
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
量子物理学:通信インフラを活用した長距離量子通信Nature
-
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change