Research Press Release
3D印刷で反応容器を自在に作製
Nature Chemistry
2012年4月16日
3D印刷を利用して化学反応容器を自在に作れることが、今週のNature Chemistry電子版に報告されている。この技術によって、意のままに実験器具の設計・作製・操作をデジタル制御でき、考えられるほぼすべての反応容器を迅速に提供することができる。
Leroy Croninらは、比較的安価な市販の3D印刷システムとオープンソースの設計ソフトを用いて、さまざまな反応器具(Croninらは「リアクションウエア」と呼んでいる)を作製している。リアクションウエア作製用の基本材料は、単なる浴室用シーリング剤(すぐに硬化するポリマー)であるが、印刷時に観察窓や電極などの部品を追加して組み込むことができる。また、リアクションウエアの壁に触媒を印刷することにより、化学反応に積極的に参加する反応装置を作製することもできる。従来の実験器具ではこのような反応装置を作ることは不可能であった。
「このアイデアの期待できる点は、容易に入手できないような複雑な反応容器システムを3D印刷で迅速に作製できることである」とR. Daniel Johnsonが関連のNews & Viewsの記事で語っている。
doi:10.1038/nchem.1313
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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