Research Press Release
土星の月の長い地滑り
Nature Geoscience
2012年7月30日
土星の氷の月であるイアペタスは異常に長い地滑りが頻繁に起きたことを示していると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。イアペタスの長い地滑りの原因を理解することは、破滅的な自然災害を引き起こしうる地球での異常に長い地滑りの理解を助けることができる。
Kelsi Singer等はカッシーニ・ミッションで得られた画像を用いて、イアペタス表面の地滑りの規模を解析した。彼らは、非常に長い地滑りを検出し、ある場合には長さが80 km以上にわたっていることが分かった。彼らの計算によれば、このような長い地滑りは通常の摩擦条件下で予想されるよりも遠くまで動きうるとのことである。彼らは、物質の滑りはその下の氷の表面を加熱し、地面を一時的に滑りやすくするので、地滑りが異常に長い距離まで動くことができると示唆している。
doi:10.1038/ngeo1526
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:マッコウクジラの出産を「深掘り」するScientific Reports
-
生物学:微小重力は卵子の受精と初期胚発生を阻害するCommunications Biology
-
古生物学:遺伝学が明らかにしたヨーロッパにおける最古の犬の歴史Nature
-
経済学:気候変動のコストNature
-
気候:中程度の温暖化でも極端な地球規模の気候変動が起こるかもしれないNature
-
工学:乾燥地域における炭素貯留の新たな解決策Nature
