Research Press Release
昆虫コロニーを成立させるもの
Nature Communications
2011年7月20日
昆虫における真社会性、すなわち、コロニーを構成する個体がコロニー全体の利益のために働くことは、女王の一雄一雌制と生殖能力のないワーカーの誕生の組み合わせを通じて進化したと結論付ける研究論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この研究は、数多くの昆虫に見られる真社会性の進化において生態学的要因と遺伝的性質がどのような役割を果たすのかという長年にわたる問題を説明するうえで役に立つかもしれない。
今回、L FromhageとH Kokkoは、アリやハチのような昆虫のコロニーの誕生から成長、終焉までのシミュレーションを行うための数理モデルを構築した。そして、一雄一雌制と生殖能力のないワーカーの誕生(雄産性単為生殖)が相互に補強し合う形で真社会性の進化を促進しているという新たな見解を明らかにした。
doi:10.1038/ncomms1410
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:マッコウクジラの出産を「深掘り」するScientific Reports
-
生物学:微小重力は卵子の受精と初期胚発生を阻害するCommunications Biology
-
古生物学:遺伝学が明らかにしたヨーロッパにおける最古の犬の歴史Nature
-
経済学:気候変動のコストNature
-
気候:中程度の温暖化でも極端な地球規模の気候変動が起こるかもしれないNature
-
工学:乾燥地域における炭素貯留の新たな解決策Nature
