Research Press Release
鼻は知っている
Nature Neuroscience
2011年9月26日
ヒトの鼻にある嗅覚受容体の配置は、快いとか不快だとかの匂いの感じ方によってある程度決まっているとの報告が寄せられている。匂いに対する主観的な好みはヒトならば報告できるが、動物では評価が難しい。これらの研究結果 は、嗅覚受容体の応答を系統的に調べた最初の考察である。
N Sobelらはヒトの鼻粘膜で、さまざまな匂いに対する神経活性を直接測定した。さらに、被験者にはそれぞれの匂いの快さ(または不快さ)を判定してもらった。ある快い匂いに最も応答する部位は他の快い匂いに対しても強く応答しがちで、不快な匂いに最も応答する部位は他の不快な匂いに対しても強く応答する可能性があるとわかった。
doi:10.1038/nn.2926
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
古生物学:小さなティラノサウルスの謎Nature
-
生物学:新しい抗毒素が蛇咬傷から守るNature
-
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
-
細胞生物学:ホッキョククジラの長寿の謎が解明されるNature
-
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
