Research Press Release
ハエ脳の多色標識
Nature Methods
2011年2月7日
遺伝子レベルの方法を利用することで、ハエ脳内の同一系譜に属する個別細胞の多色標識が可能になることが、Nature Methodsに発表される2本の論文で明らかにされている。完全な状態のひとつひとつのニューロンを同一標本中で互いの関係がわかるように可視化することができれば、細胞系譜が神経回路に寄与するようすや脳の構造に関する謎を解き明かすことが可能となる。
ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)は、神経接続の研究に理想的な生物である。過去数十年間、遺伝子レベルのツールの充実が、このモデル生物の細胞集団の可視化および操作を促進してきた。
J SimpsonたちおよびI Saleckerたちは今回、それぞれDrosophila BrainbowおよびFlybowという方法を発表している。これは、Brainbowというマウスの多色標識法をそれぞれ別個に改変したものである。この2つの方法では、遺伝子レベルのツールを利用することにより、ハエ脳内の特定細胞で蛍光タンパク質を無作為に発現させることができる。これにより、同一系譜に属するニューロンが、異なる色で個別に標識される。
doi:10.1038/nmeth.1566
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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