Research Press Release
イチゴのゲノム塩基配列解読
Nature Genetics
2010年12月27日
エゾヘビイチゴのゲノムについて報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
エゾヘビイチゴ(Fragaria vesca)は、北半球全体にみられる在来植物種で、長い間、人間が食用としてきた。香りの強い小さな果実をつけ、今から約250年前まで広範に栽培されていたが、より大型の果実をつけるオランダイチゴ(Fragaria X annassa)が代わって栽培されるようになった。
今回、国際イチゴ配列決定コンソーシアム(International Strawberry Sequencing Consortium)が、エゾヘビイチゴのゲノム塩基配列を解読したことを報告している。これが、Fragaria属の標準ゲノムになると考えられる。
doi:10.1038/ng.740
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
化石:最も古く知られている「爬虫類」の足跡Nature
-
惑星科学:月内部の非対称性を示す証拠Nature
-
古生物学:「シカゴ」始祖鳥が、この古代鳥に新たな知見をもたらすNature
-
理論物理学:二体問題を解くNature
-
がん:乳がん治療薬の臨床試験で生存率の向上が示されたものの、がんの消失は限定的であったNature Communications
-
Nature Scientist at Work コンペティションの受賞者の発表Nature