Research Press Release
午後の雨と関連した土中水分
Nature Geoscience
2011年6月6日
土中水分の蒸発が強化されると、米国東部とメキシコでは夏季の午後に雨が降る可能性が増大すると、Nature Geoscience(電子版)に発表される研究が示唆している。
K Findellらは、気象学的データを用いて北アメリカの夏季における降雨に蒸発が及ぼす影響を調べた。彼らは、蒸発のレベルが高くなるとミシシッピ川東部とメキシコの午後の降雨確率が高くなることを見つけた。
Findellらは、土中水分と降雨との間に見られる関連性は、蒸発と降雨との間の正のフィードバックに帰着すると示唆している。
doi:10.1038/ngeo1174
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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