Research Press Release
マンモグラフィ濃度に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2011年1月31日
乳腺組織の密度を表すマンモグラフィ濃度が高濃度の女性は、乳がんのリスクが高いことがすでに明らかになっているが、このマンモグラフィ濃度に関連する遺伝的多型について報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
今回、R Tamimiらは、4,877人の女性を総サンプルサイズとしたマンモグラフィ濃度に関するゲノムワイド関連解析データのメタ解析を行い、さらに、2,835人の女性からなるコホートを対象とした追解析で当初の解析結果を再現した。その結果、年齢とボディマス指数で補正したマンモグラフィ濃度に関連するZNF365遺伝子の多型が同定された。なお、ZNF365遺伝子の多型が乳がん感受性に関連していることは、過去の研究で明らかになっている。
doi:10.1038/ng.760
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
古生物学:アンモライト宝石が鮮やかな色を得る仕組みScientific Reports
-
古生物学:小さなティラノサウルスの謎Nature
-
生物学:新しい抗毒素が蛇咬傷から守るNature
-
気候変動:南極の棚氷が海洋温暖化によって脅威にさらされているNature
-
細胞生物学:ホッキョククジラの長寿の謎が解明されるNature
-
惑星科学:圧力下で水の世界が形成されるかもしれないNature
