Research Press Release
初経年齢に関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年11月22日
初経年齢に関連する遺伝的多型が新たに同定され、今週のNature Genetics(電子版)に掲載される。初経年齢は個人差が非常に大きく、乳がんや子宮体がん等の疾患リスクに関連するとされてきた。
今回K Ongらは、合計87,802人の女性を対象とした初経年齢の全ゲノム関連解析(32件)のメタ解析を行った。さらに別の14,731人の女性で追試し、再現性も確認している。その結果、初経年齢に関連する30のゲノム領域が新たに同定され、その中には、これまでにボディマス指数(BMI)との関連が認められている4領域、エネルギー恒常性に関与する3領域、ホルモン調節に関係するとされる3領域が含まれている。
doi:10.1038/ng.714
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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