Research Press Release
子宮内膜症のリスクに関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2010年12月13日
子宮内膜症とは、子宮の内側を覆う組織が人体のほかの部分で増殖する疾患だが、この子宮内膜症の発症リスクに関連する遺伝的多型について報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
子宮内膜症には、妊娠可能な年齢の女性の約6~10%が罹患しており、症状としては、慢性骨盤痛、月経困難症や不妊症がある。
今回、K Zondervanらは、外科的に確認された子宮内膜症患者5,586人を対象としたゲノムワイド関連解析を実施し、染色体7p15.2上の遺伝的座位が、ヨーロッパ系女性の子宮内膜症に関連していることを見いだした。
doi:10.1038/ng.731
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
量子物理学:通信インフラを活用した長距離量子通信Nature
-
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
気候変動:温暖化が進む世界で急激な「気温の変化」が増えているNature Communications
-
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
気候:都市のヒートアイランド現象による気温関連死の評価Nature Climate Change