注目の論文
生体融和型電子機器にシルクを利用
Nature Materials
2010年4月19日
The silk road to bio-integrated electronics
生体埋込み用のフレキシブルな電子回路を作製する手法が、Nature Materials(電子版)に報告されている。溶解性のシルク基板によって、非常に薄く間隔の狭い電子回路の使用が可能になり、脳とコンピューターのインターフェースのような、組織とのインターフェース向けの改良型電極が得られる。
生体融和型電子機器は、脳のように非常に複雑な構造に適応可能でなければならない。現在、そのようなフィルム状電子機器に機械的安定性が必要であることを考えると、電子回路は柔軟性に乏しく厚いものでなければならない。しかし、J Rogersらは今回、フレキシブルな生体溶解性のシルク基板を使用し、その上に、間隔の狭い非常に薄いシリコン電子回路を転写した。それらの生体融合型電子回路をテストしたところ、猫の脳信号に対して優れた電子的応答が得られたうえに、少なくとも4週間は炎症がみられなかった。
doi: 10.1038/nmat2745
注目の論文
-
9月4日
惑星科学:地震観測による火星内部固体核の検出Nature
-
9月4日
工学:橋梁が崩壊した際に支え続ける方法Nature
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月2日
物理学:新たな光ファイバーが通信技術を向上させるかもしれないNature Photonics
-
9月2日
神経科学:AIはブレイン・コンピューター・インターフェースの制御能力を大幅に向上させるNature Machine Intelligence