注目の論文
ナノワイヤーで流出油を除去
Nature Nanotechnology
2008年5月31日
Cleaning up oil spills
Nature Nanotechnology(電子版)に発表される論文によると、ナノワイヤーの網から作られた膜を利用して流出油を除去できるかもしれない。
過去10年間に海上事故でほぼ20万トンもの油が流出したと推定されている。したがって、海洋環境から迅速かつ効果的に油を除去できる材料が必要なのは明らかである。
F Stellacciらは、油や有機汚染物質を水との混合物から自重の20倍まで吸収可能な膜を作製した。その膜は、酸化マンガン・ナノワイヤーのネットワークからなり、非常に多孔質であり、紙と同じくらいの厚さである。それらのナノワイヤーはそれぞれ直径約20ナノメートルであり、集合してマイクロメートルの長さの束を形成している。Stellacciらのチームは、ナノワイヤーの表面に工夫を加えて、油を引きつけ水をはじくようにした。この特性と高度な多孔質性のおかげで、この膜は、トルエンやエンジンオイルなどの有機汚染物質を水との混合物から選択的に吸収できる。
関連のNews & Viewsの記事において、J Lahannは、今回開発された膜は「将来の環境応用向けナノ材料を設計するための青写真を提供するものである」と述べている。
doi: 10.1038/nnano.2008.136
注目の論文
-
1月15日
人工知能:整合性のとれていない大規模言語モデルはタスク間で悪影響を広げる可能性があるNature
-
1月15日
天文学:小さな赤い点は、実は正体を隠したブラックホールかもしれないNature
-
1月8日
物理科学:タコに着想を得た擬態皮膚の設計Nature
-
1月7日
惑星科学:エウロパにおける地殻変動は起こりそうにないNature Communications
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月10日
考古学:ローマの建築技術に関する明確な証拠Nature Communications
