注目の論文
超高速加熱だけで磁化反転は起こる
Nature Communications
2012年2月8日
Turning up the heat
磁化の反転を引き起こすための刺激は、熱だけでも十分なことが、磁性材料における超高速スイッチングを調べる研究で明らかになった。この結果は、磁気記録と情報処理の速度についての基本的限界を導き出すうえで重要な意味をもっている。この研究結果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 磁化反転とは、外部磁場のような方向性のある刺激によって駆動される過程だと一般的に考えられている。熱は方向性を持たないが、今回、T Ostlerたちが、ガドリニウム、鉄、コバルトから構成される合金において、熱によっても磁化反転が生じることを明らかにした。こうした磁化反転の発生機構は、超高速レーザーパルスを照射するだけで誘発でき、磁気記録媒体の高記録密度化とデータ転送速度の高速化をもたらす可能性を秘めている。
doi: 10.1038/ncomms1666
注目の論文
-
6月26日
天文学:新惑星の発見が宇宙の知識の空白を埋めるNature
-
6月26日
コンピューターサイエンス:コンピュータービジョンの研究が監視技術にどのように活用されているかNature
-
6月19日
工学:イメージングセンサーがより鮮やかに色を捉えるNature
-
6月17日
都市:人工光が都市部の生育期を延長させているNature Cities
-
6月12日
コンピューターサイエンス:不正行為を防ぐ乱数生成器Nature
-
6月12日
工学:油絵に生じた損傷を覆い隠すNature