注目の論文
超高速加熱だけで磁化反転は起こる
Nature Communications
2012年2月8日
Turning up the heat
磁化の反転を引き起こすための刺激は、熱だけでも十分なことが、磁性材料における超高速スイッチングを調べる研究で明らかになった。この結果は、磁気記録と情報処理の速度についての基本的限界を導き出すうえで重要な意味をもっている。この研究結果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 磁化反転とは、外部磁場のような方向性のある刺激によって駆動される過程だと一般的に考えられている。熱は方向性を持たないが、今回、T Ostlerたちが、ガドリニウム、鉄、コバルトから構成される合金において、熱によっても磁化反転が生じることを明らかにした。こうした磁化反転の発生機構は、超高速レーザーパルスを照射するだけで誘発でき、磁気記録媒体の高記録密度化とデータ転送速度の高速化をもたらす可能性を秘めている。
doi: 10.1038/ncomms1666
注目の論文
-
12月5日
人工知能:チャットボットは投票意向に影響を与えるかもしれないNature
-
12月4日
天文学:衛星による光害が宇宙天文学研究を脅かしているNature
-
12月4日
素粒子物理学:風変わりなクォーク四重項の定量化Nature
-
11月27日
惑星科学:火星における雷の証拠Nature
-
11月25日
天文学:沸騰する海と地殻変動の圧力によって氷の衛星が再形成されるNature
-
11月13日
人工知能:数学競技でメダル級のAIシステムNature
