注目の論文
細菌感染を画像化する
Nature Materials
2011年7月18日
Imaging bacterial infections
ラットの細菌感染のin vivo画像化を可能にする高感度造影剤が、Nature Materials(電子版)に報告される。そのような造影剤は、細菌感染の早期臨床検出を促進しうるため、組織損傷や敗血症などの合併症の防止に役立つ可能性がある。
細菌はさまざまな病気の重要な原因であり、感染により世界中で死者が出ることもある。細菌感染画像化の主な課題は、すばやく特異的に細菌に入り込む造影剤を開発することである。
N Murthyらは、多くの細菌の代謝で重要な役割を果たす特定タイプの糖類に蛍光側基(画像にコントラストをつける分子の部分)を化学結合させることによって、この課題を解決した。Murthyらは、大腸菌などの細菌種が、代謝にかかわるこの画像化蛍光プローブをすばやく取り込むことを発見した。また、従来の造影剤と比較して100倍の感度で感染を画像化できることを見いだした。
doi: 10.1038/nmat3074
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