注目の論文
細菌感染を画像化する
Nature Materials
2011年7月18日
Imaging bacterial infections
ラットの細菌感染のin vivo画像化を可能にする高感度造影剤が、Nature Materials(電子版)に報告される。そのような造影剤は、細菌感染の早期臨床検出を促進しうるため、組織損傷や敗血症などの合併症の防止に役立つ可能性がある。
細菌はさまざまな病気の重要な原因であり、感染により世界中で死者が出ることもある。細菌感染画像化の主な課題は、すばやく特異的に細菌に入り込む造影剤を開発することである。
N Murthyらは、多くの細菌の代謝で重要な役割を果たす特定タイプの糖類に蛍光側基(画像にコントラストをつける分子の部分)を化学結合させることによって、この課題を解決した。Murthyらは、大腸菌などの細菌種が、代謝にかかわるこの画像化蛍光プローブをすばやく取り込むことを発見した。また、従来の造影剤と比較して100倍の感度で感染を画像化できることを見いだした。
doi: 10.1038/nmat3074
注目の論文
-
9月4日
惑星科学:地震観測による火星内部固体核の検出Nature
-
9月4日
工学:橋梁が崩壊した際に支え続ける方法Nature
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月2日
物理学:新たな光ファイバーが通信技術を向上させるかもしれないNature Photonics
-
9月2日
神経科学:AIはブレイン・コンピューター・インターフェースの制御能力を大幅に向上させるNature Machine Intelligence