注目の論文
ウォーミングアップの効果
Nature Medicine
2008年7月28日
A great warm-up act
血管の成長と組織リモデリング(組織修復)を促進することによって、筋ジストロフィー患者の転帰が改善されるとの報告が寄せられている。この知見を役立てれば、現在は治療法のない筋ジストロフィー患者にも、細胞を用いた新しい治療法が応用できるかもしれない。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの段階が進むと、血管の数が減って、固くなり、治療の妨げになることが多い。G Cossuたちは、腱の繊維芽細胞を操作して、血管の成長を促すPIGFという分子と組織リモデリングに重要なMMP-9という分子を発現するようにした。この改変細胞を、筋ジストロフィーを患う高齢マウスに注射することにより、血管網が回復し、コラーゲンの沈着が減少した。
次に、回復を促すために筋肉に取り込ませる必要のあるmesangioblastを用いて治療すると、改変細胞を「予備注射」したマウスの方が筋肉がmesangioblastを受容しやすくなっているために、治療の効果が上がった。
doi: 10.1038/nm.1852
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