注目の論文
ドーパミンと不安症
Nature Neuroscience
2008年11月3日
Dopamine and anxiety
Nature Neuroscience(電子版)に掲載される研究によると、悲観的な情動の合図(cue)に対する応答の個人差は、脳に貯蔵できるドーパミン量の違いに基づくものである。このことは、人によってストレスの多い出来事や感情的な出来事を処理するやり方が違うことを説明する上で役立つだろう。
A Heinzらは、神経伝達物質であるドーパミンを貯蔵できる容量を扁桃体で測定した。扁桃体は脳の情動処理にかかわる領域で、ドーパミン貯蔵容量と情動処理の個人差には関連があることがわかった。悲しい絵を見ると、ドーパミン貯蔵容量の大きい人ほど扁桃体と前帯状皮質の活動が高まる。さらに、扁桃体と前帯状皮質の機能共役は被験者の特性不安(trait anxiety)の標準検査における得点と逆相関した。
この研究によると、人の気質の違い、特にストレスが多い出来事や感情的な出来事を処理するやり方に関しては、ドーパミン貯蔵容量の個人差が1つの説明となりうる。
doi: 10.1038/nn.2222
注目の論文
-
10月27日
生態学:海での生活に適応した装甲を持つ両生類Nature Ecology & Evolution
-
10月23日
天文学:ゴッホの『星月夜』、7月の夜空に着想かScientific Reports
-
10月22日
生態学:沿岸保護における塩性湿地の役割Nature
-
10月16日
考古学:シャニダール洞窟のネアンデルタール人遺骸に致命的な槍傷の可能性Scientific Reports
-
10月16日
気候変動:造礁サンゴ種のほぼ半数で相対的な絶滅リスクが高いNature
-
10月15日
古生物学:飛べなかったジュラ紀の鳥が初期の生態的多様性を明らかにするNature
