注目の論文
傷の癒合には共同的圧縮が関与している
Nature Physics
2014年8月4日
Wound closure involves cooperative compression
傷が修復される過程は、これまで考えられていたより複雑であることが、今週のオンライン版で報告されている。こうした知見から、傷の修復を助ける新たな方法の開発が進み、細胞の空間分布と移動によって組織の再生が可能になる仕組みを解明する手掛かりが得られる。
傷の修復は、傷ついた場所に向かってゆっくり移動する細胞によって始まり、治癒過程の後期は、ケーブルに似た生体高分子でできた環の収縮に依存している。この環は、財布のひものように引き締まって細胞の移動を助け、傷ついた場所に細胞を集めると考えられている。
Xavier Trepartたちは、牽引力、つまり細胞がその周囲に及ぼす力を測定して、細胞が傷ついた場所に向かって移動する際に関与する物理的な力を調べた。その結果、治癒の第二段階では、この生体高分子の環が周囲に収縮力を伝えることが示唆された。この力が、細胞外環境を締めつけて、傷ついた場所に向かって移動細胞を進ませるのである。
doi: 10.1038/nphys3040
注目の論文
-
5月28日
社会科学:オンライン上の児童の搾取と虐待に関する調査Nature
-
5月28日
老化:哺乳類の老化と寿命を予測する「時計」Nature
-
5月26日
生態学:「人間の盾」がジャッカルのヨーロッパ全土への拡散を助長しているNature Ecology & Evolution
-
5月21日
工学:装着型ロボット装置が小児の神経筋機能の回復を促進するNature
-
5月14日
健康:肥満の増加は低所得国でより急速に進んでいるNature
-
5月14日
古生物学:古代の歯が原初的な人類集団間の交流を示唆しているNature
