注目の論文
KITLG遺伝子とブロンドの髪の分子的つながり
Nature Genetics
2014年6月2日
A molecular link between the KITLG gene and blondness
DNAのたった1つの塩基対の違いが、髪の毛の色の違いに影響することが分かった。そして、その塩基対と離れた場所にあるKITLG遺伝子とブロンドの髪との関係が明らかになった。
KITLG遺伝子は、動物とヒトのさまざまな細胞の発生に必須の遺伝子で、ブロンドの髪と関連することは以前から報告されていた。今回、D Kingsleyたちはそれについて詳しく調べ、毛包におけるKITLG遺伝子の発現量が、KITLG遺伝子と別な場所に位置するエンハンサーのわずかな配列の違いにより変化することを見つけた。ブロンドの髪色に対応するエンハンサーを持つマウスは、明るい黄褐色の毛となり、別のエンハンサーを持つマウスは、暗色の毛になった。 今回の成果は、KITLG遺伝子のような必須遺伝子が、髪の色の調節にどのように関与するかを解き明かす研究の先鞭となるだろう。
doi: 10.1038/ng.2991
注目の論文
-
4月25日
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
4月24日
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
4月22日
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour