注目の論文
リボソームを襲うSARS
Nature Structural & Molecular Biology
2009年10月19日
SARS attacking the ribosome
宿主細胞のタンパク質合成に対してSARSが加える2種類の攻撃をテーマにした研究結果が、Nature Structural & Molecular Biology(電子版)に発表される。このような、SARSの宿主細胞を標的とする仕組みの解明は、いつかはSARSに対する治療法の確立につながるであろう。
mRNAの情報を解読しタンパク質を作る過程を翻訳といい、リボソームで行われる。多くのウイルスは、宿主細胞の正常な翻訳装置を妨害し、時にはその装置に働きかけてウイルスのタンパク質を生産させる。SARSコロナウイルスタンパク質nsp1は、宿主細胞のタンパク質生産を抑制するのに、このような機構を活用できることが知られている。
S Makinoらは、このnsp1が、宿主細胞の翻訳に供する情報とリボソームそれ自体の両方を改変していることを今回発表した。これは、SARSが宿主細胞の翻訳過程に対して2種類の攻撃を行っていることを示している。
doi: 10.1038/nsmb.1680
注目の論文
-
5月14日
健康:肥満の増加は低所得国でより急速に進んでいるNature
-
5月14日
古生物学:古代の歯が原初的な人類集団間の交流を示唆しているNature
-
5月13日
医学:体重減少後の維持に役立つ可能性のある戦略Nature Medicine
-
5月12日
神経科学:脳の解読技術を用いて音声の音量を選択的に高めるNature Neuroscience
-
5月7日
生態学:花粉媒介者は小規模農家の健康と収入を支えているNature
-
5月6日
遺伝学:アンデス先住民はデンプン豊富な食事への遺伝的適応を示しているNature Communications
