注目の論文
プラーダー・ヴィリ症候群においてIPW遺伝子が果たす重大な役割
Nature Genetics
2014年5月12日
IPW plays critical role in Prader-Willi syndrome
認知機能障害、肥満などを症状とする稀少疾患であるプラーダー・ヴィリ症候群(PWS)と関連する遺伝子群について報告する論文が、今週のオンライン版に掲載される。今回の研究は、この疾患の原因に関する手掛かりをもたらしている。
父方から受け継いだ15番染色体上の遺伝子群の発現が抑制されると、プラーダー・ヴィリ症候群が起こる。今回、Nissim Benvenistyたちは、患者の細胞から作製された幹細胞を用いて、父方由来の遺伝子の発現が抑制されることが重要な理由を調べた。その結果、IPWという小さな遺伝子が、別の染色体の遺伝子群が正常に機能するために必要なことが分かった。この遺伝子群に関して興味深いのは、母親から受け継いだ染色体上の遺伝子群だけが活性化している点だ。
doi: 10.1038/ng.2968
注目の論文
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月3日
動物の行動:ネグレクトされた子犬は成犬になるとより攻撃的で恐怖心が強くなるScientific Reports
-
10月2日
遺伝学:自閉スペクトラム症の遺伝的に異なる形態Nature