注目の論文
キラー細胞内で操作
Nature Immunology
2014年3月24日
Reining in the killers
ナチュラルキラー(NK)細胞は、体内でがん細胞やウイルス感染細胞の破壊に重要な役割を担うが、これがどのような仕組みで抑制されているかが明らかになった。NK細胞を調節する仕組みがより詳しく理解されれば、これらの細胞の機能を、腫瘍細胞の破壊などといった治療目的に利用できる可能性がある。
Mark J Smythたちは、マウスとヒトのNK細胞が、あまり知られていなかったCD96と呼ばれる受容体分子を表面に持つことを発見した。マウスNK細胞のCD96を遺伝的に除去することによって、NK細胞が激しく活性化されることが分かった。その結果、有害な炎症応答が過剰に引き起こされるが、この超活性CD96欠失NK細胞は、数種類のマウスモデルで非常に効率よくがん細胞を殺すことも分かった。
doi: 10.1038/ni.2850
注目の論文
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月24日
化学:細菌がプラスチック廃棄物を鎮痛剤に変換Nature Chemistry
-
6月19日
人類の進化:アフリカからの移動に先立つ、人間の生息域の大幅な拡大Nature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月17日
都市:人工光が都市部の生育期を延長させているNature Cities