注目の論文
炎症がDREAMの場合
Nature Immunology
2014年2月3日
When inflammation is a DREAM
炎症と痛みとの関係の基盤が、マスでの研究によって、分子レベルで詳しく明らかになった。
タンパク質DREAMは、疼痛過程での機能は詳しく判明しているが、免疫系での働きはほとんど調べられていない。Chinnaswamy Tiruppathiたちは、DREAMが、細胞内の重要な抗炎症分子であるA20の量を、直接抑制することを発見した。そのため、DREAMを持たないマウスはA20レベルが上昇し、敗血症や炎症性の肺障害に対して高い抵抗性を示し、炎症メディエーターの産生量が低下する。従って、DREAMを標的にした薬剤は、炎症に関連した痛みを和らげるだけでなく、過剰な免疫応答による障害をも軽減する可能性がある。
doi: 10.1038/ni.2823
注目の論文
-
7月3日
ゲノミクス:古代DNAがエジプト人の祖先の謎を解明するNature
-
7月3日
進化:擬態は見る者の目に依存するNature
-
7月1日
心理学:AIが生成した応答を人間によるものと表示すると共感が高まるNature Human Behaviour
-
7月1日
加齢:慢性炎症はすべての集団において加齢と関連するとは限らないNature Aging
-
6月27日
動物学:笑い声を聞いたボノボは、報酬を期待する可能性が高まるScientific Reports
-
6月26日
生態学:バッタの群集行動を抑制Nature