注目の論文
Spinach2によるRNAの画像化の改善
Nature Methods
2013年10月28日
Better RNA imaging with Spinach2
生きているヒト細胞の内部の特定のRNAを画像化するツールについての報告が、今週オンライン版に掲載される。このSpinach2という改良版のRNA型プローブは、標識可能なRNAの幅を広げ、疾患に関連する「毒性RNA」の動的な集積を明らかにする。
Spinachという人工的なRNA配列は、小型の合成分子に結合してそれに緑色の蛍光を出させることができる。原理上、Spinachの配列は、蛍光で標識して細胞内での位置を追跡することを目的として、正常に生成するあらゆる細胞RNAに結合させることができる。しかし実際には、それがRNAに結合しても、折りたたみ異常や不安定性のためにきわめて弱い蛍光しか生じず、プローブとしての有用性は限定的である。
Samie Jaffreyたちは、Spinach2を作製して元の配列の折りたたみと安定性に改良を加え、画像化されるRNAの幅を広げた。それを実証するものとして、研究チームはSpinach2を用いてGCC RNA配列の反復を標識している。これは、筋肉の運動、協調、および認知が害される脆弱X関連振戦・失調症候群という疾患と関係する有害な凝集体を形成するRNAである。このような標識RNA分子の即時的な画像化が可能になったことで、研究チームは、核内に存在する凝集体を破壊する作用を持つ初めての薬物としてトートマイシンを見いだすことができた。
doi: 10.1038/nmeth.2701
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