注目の論文
脳腫瘍になりやすい自然の傾向
Nature Neuroscience
2013年10月21日
A natural predisposition to brain tumors
マウス脳の小脳領域にこれまで同定されていなかった前駆細胞群があり、ここはニューロンに較べて腫瘍を発達させやすい可能性があるという報告が、今週オンライン版に掲載される。
Zeng-jie Yangらは、新生マウスの小脳に、DNAの損傷修復の能力が減少している前駆細胞群を発見した。損傷したDNAを持つ細胞が分裂し細胞数を増やすと、腫瘍が生じる。これと同じように、今回新たに発見された、DNA修復能の減少している前駆細胞群は、腫瘍を生じる傾向がふつうよりも高い可能性がある。この発見は、腫瘍がDNAを傷める外的な要因により生じるとはかぎらず、発生過程で一部の細胞の持つ、もとからの傾向の結果である可能性も示唆している。
doi: 10.1038/nn.3553
注目の論文
-
9月18日
医療科学:医療を導くAIツールNature
-
9月18日
気候変動:温暖化によるサンゴ礁の緩衝機能の危機Nature
-
9月18日
神経科学:繰り返される頭部外傷は若年アスリートの脳細胞を変化させるNature
-
9月18日
古生物学:初期のドーム頭を持つ恐竜Nature
-
9月17日
健康:長期的なコロナウイルス感染症の後遺症は月経障害と関連するNature Communications
-
9月17日
気候変動:温暖化が熱帯地域の土壌からの二酸化炭素排出を増加させるNature Communications