注目の論文
天然の炎症抑制因子
Nature Immunology
2010年10月11日
Natural inflammation suppressor
免疫系の化学メディエーターの1つインターロイキン37(IL-37)が、炎症を抑制する作用をもつことがわかった。
IL-37はIL-1ファミリーに属するが、このファミリーは、炎症の引き金になるものが多く知られていて、慢性炎症性疾患の治療の標的となっている。C Dinarelloたちは、IL-37は炎症を誘発しないことを発見した。逆にIL-37は、複数の炎症性メディエーターの発現を抑制し、マウスモデルの敗血症性ショックを防ぐ作用を示す。
IL-37がどのようにしてこの炎症性情報伝達ネットワークを抑制するのかの解明がさらに進めば、炎症性疾患の治療の手がかりがつかめるかもしれない。
doi: 10.1038/ni.1944
注目の論文
-
4月25日
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
4月24日
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
4月22日
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour