注目の論文
知的障害、統合失調症、自閉症につながる変異
Nature Neuroscience
2013年8月5日
Mutation links intellectual impairment, schizophrenia and autism
TOP3bというRNA結合タンパク質が統合失調症や自閉症類似障害、知的障害に共通する因子かもしれないとする遺伝学的生化学的証拠が、今週オンライン版に掲載される2つの論文で報告される。以前、統合失調症と自閉症には共通の遺伝的危険因子がある可能性を示す発見があったが、これらの研究は、こうした疾患に共通する認知障害に関連する可能性のある生化学過程を明らかにしている。
数世紀にわたる民族移動のパターンが原因で、フィンランド北部のある地域では統合失調症の発症率が高くなっている。この集団を研究したNelson Freimer、Utz Fischerらは、集団内のある者ではゲノムにTOP3b遺伝子を含む小さな欠失があり、この変異は認知障害と統合失調症の危険性を増加させることを発見した。
これとは別の研究で、Weidong Wang、Sige Zouらは、TOP3bタンパク質はRNAに結合して解きほぐし、この過程は別のRNA結合タンパク質、FMRPとの相互作用に依存することを報告している。FMRPタンパク質をコードする遺伝子は脆弱X症候群では変異している。この疾患には、知的障害と自閉症がしばしば伴う。WangとZouの研究チームはまた、FMRPが結合する多くのRNAは同じくTOP3bとも結合し、ハエやネズミではFMRPの変異と同様にTOP3bの変異が異常なシナプス形成の原因となることを示している。
doi: 10.1038/nn.3484
doi:10.1038/nn.3479
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