注目の論文
腎細胞がんの統合的ゲノム解析
Nature Genetics
2013年6月25日
Kidney cancer genomes
日本の患者から採取された多数の腎細胞がんの検体を用いた統合的ゲノム解析が行われ、腎細胞がんを引き起こす遺伝的経路が新たに同定された。これは、治療法の標的となる可能性がある。
全世界で、毎年、約10万人が、腎細胞がんで命を失っている。このがんには、いくつかのサブタイプがあり、最も一般的なサブタイプが腎明細胞がんだ。腎細胞がんに対する外科手術以外の介入法は限られている。
今回、小川誠司(おがわ・せいし)たちは、腎細胞がん患者から採取された腫瘍と正常細胞の対検体(106組)を用いて、ゲノムまたはエキソームの塩基配列解読を行った。また、この論文には、100組以上の腫瘍と正常細胞の対検体について、遺伝子発現、DNAメチル化とコピー数のプロファイルを解析した結果も報告されている。
doi: 10.1038/ng.2699
注目の論文
-
4月25日
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
4月24日
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
4月22日
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour