注目の論文
うつを軽減する
Nature Medicine
2013年6月17日
Damping down depression
脳内のセラミド(体内に存在する脂肪酸分子の一種)を減少させると抗うつ作用が見られることが、うつ病のマウスモデルで明らかになった。この知見は、ヒトのうつの新しい効果的な治療法につながる可能性がある。
セラミドは、脳細胞の膜に多く含まれる脂質スフィンゴミエリンの酵素分解によって生じる分子である。
Erich Gulbinsたちは、ストレスに曝されたマウスの脳内のセラミド濃度が、非ストレス状態のマウスに比べて上昇していることを発見した。アミトリプチリンやフルオキセチンといった広く使われる抗うつ剤は、セラミド濃度を正常化し、治療したマウスではうつ行動が減少した。また、セラミドを正常マウスの脳に注入したり、スフィンゴミエリンを分解する酵素を過剰発現させたりすると、うつ行動が誘発されることと、この酵素の阻害剤であるフェンジリンには抗うつ作用があることも明らかになった。
doi: 10.1038/nm.3214
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