注目の論文
ルミラコキシブの使用と関連する肝障害
Nature Genetics
2010年7月19日
Lumiracoxib-related liver injury
変形性関節症や急性疼痛の治療のために開発された非ステロイド性抗炎症薬「ルミラコキシブ」を原因とする肝障害に対する感受性に関連する遺伝的多型を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。遺伝子型判定を行うことで、肝障害の発症リスクのある人を特定し、ルミラコキシブによる治療から排除しうることを、今回の研究成果は示唆している。
ルミラコキシブは、肝毒性に対する懸念を理由として、全世界で販売停止あるいは未承認となっている。今回、C Pauldingらは、ルミラコキシブ治療を受けた患者で肝障害のある者とそれに対応するルミラコキシブ治療を受けた患者で肝障害のない者を対象にルミラコキシブ関連肝障害に対する感受性についてのゲノムワイド関連解析を行った。その結果、主要組織適合遺伝子複合体クラスII領域において、ルミラコキシブ関連肝障害に関連する遺伝的多型を同定した。Pauldingらは、この結果を別の集団を対象とした解析によって再現した。主要組織適合遺伝子複合体クラスIIは、免疫反応や自己免疫の発生で重要な役割を担っている。
doi: 10.1038/ng.632
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