注目の論文
予防ワクチンで腫瘍を制御
Nature Medicine
2010年5月31日
Prophylactics could control tumours
α-ラクトアルブミン(ヒトの乳がんの大半で発現されているタンパク質)を標的とする予防ワクチンが、マウス乳腺の腫瘍の成長を防ぎ、抑制するのに役立つことが明らかになった。この発見は、正常組織への損傷を避けて、がん細胞だけを除去するのに役立つ可能性がある。
V Tuohyたちは、マウスのラクトアルブミンを特異的に標的とするワクチンを作製した。α-ラクトアルブミンは授乳中の乳腺でしか発現されないので、このワクチンは、ラクトアルブミンをもたない正常な乳房組織には害を及ぼさない。
今回の結果から、α-ラクトアルブミンのような分化特異的抗原に対する免疫を誘導するがん予防ワクチンが、乳がんを防ぎ、しかも健康な組織への副作用を避けられる実現可能な戦略になりうることが示唆される。
doi: 10.1038/nm.2161
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