注目の論文
敏感なティーンエージャー
Nature Neuroscience
2010年5月17日
A unique adolescent response to reward prediction errors
青年期は期待した以上のよい結果を知らせる神経信号に敏感であることが、Nature Neuroscience (電子版)で報告される。この信号を伝達するのは報酬処理の要として有名なドパミン系と考えられており、青年期にみられる報酬探索行動の増加に関係している。
Jessica Cohenらは青年期の被験者に、画像を見てそれに応じた行動をとると金銭報酬が得られるという課題を行わせた。学習の最中に機能的磁気共鳴画像法を実施したところ、期待を上回る結果に関連する脳の応答は、青年のほうが成人よりも大きいことが示された。
この結果は、危険を伴う報酬探索行動が青年期に頻繁にみられる原因が、実りのなさそうな結果に対する感受性の低下ではなく有望そうな結果に対する感受性の亢進にあるという仮説を裏付ける。
doi: 10.1038/nn.2558
注目の論文
-
2月13日
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature
-
2月13日
古生物学:初期の尾の短い鳥Nature
-
2月6日
遺伝学:古代のゲノムがヤムナ文化の起源の手がかりとなるNature
-
2月6日
古生物学:古代の水鳥の謎を解く頭蓋骨の発見Nature
-
2月6日
疫学:オミクロン以前と以後のSARS-CoV-2に対する免疫反応Nature
-
2月4日
生物学:人体の臓器におけるマイクロプラスチックの蓄積を調査するNature Medicine