注目の論文
カイコのDNA修飾地図をつなぎ合わせ
Nature Biotechnology
2010年5月3日
Threading together a map of silkworm DNA modifications
哺乳類や植物に比べると、カイコのゲノムにはDNAメチル化がはるかに少ししかみられないことが明らかになった。メチル化は、遺伝子のスイッチのオン、オフの決定を助けるDNA修飾の一種で、その解明は、カイコの生活環の理解に役立つ可能性がある。
カイコのDNAメチル化レベルを調べるため、J Wangたちは、次世代塩基配列解読法を利用した研究を行い、カイコゲノムのシトシン(4種類あるDNA塩基の1つ)のメチル化、非メチル化の状態を示す高分解能地図を作製した。カイコの絹糸腺の細胞からとったゲノムには、ヒトや植物細胞のゲノムに比べ、メチル化シトシンは約50分の1しか含まれていなかった。
修飾シトシンを多く含むカイコ遺伝子は、遺伝子発現レベルが高いことは確かめられた。ただゲノムの他の領域では、修飾が哺乳類や植物の場合とは異なった役割を果たしている可能性がある。
doi: 10.1038/nbt.1626
注目の論文
-
12月18日
遺伝学:ヒト染色体構造の地図Nature
-
12月17日
遺伝学:古代アンデス人は失われたラクダ科動物の系統を狩猟し、飼育していたNature Communications
-
12月12日
音楽:1973年以降、人気楽曲の歌詞はよりネガティブになっているScientific Reports
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月11日
医学:断食がマウスにおける乳がんのホルモン療法への反応改善と関連するNature
