注目の論文
一流の援助
Nature Immunology
2009年3月2日
First-rate help
ワクチン接種に応じて免疫細胞がどのようにコミュニケーションをとるかを、新たに2つの論文が詳しく明らかにしている。この情報伝達のおかげで、体は長期にわたって非常に有効な抗体生産ができる。この過程をさらに解明すれば、ワクチンの剤形改良につながるかもしれない。
2つの論文とも、濾胞性ヘルパーT細胞(TFH)とよばれる特殊な免疫細胞の相互作用や、この細胞と抗体産生B細胞との相互作用に着目している。M McHeyzer-Williamsたちは、免疫原となるタンパク質に対して最も強い親和性をもつT細胞だけが、リンパ節や脾臓でTFH細胞になることを明らかにした。TFH細胞は次にリンパ濾胞で、ダンスのパートナーのようにB細胞と接触する。
R Locksleyたちは、TFH細胞がパートナーとなるB細胞に対して直接、サイトカインとよばれる化学シグナルを出すことを明らかにした。このシグナルによってB細胞は抗体をコードする遺伝子を微調整し、最も効果的に免疫応答を発動できるように高い親和性をもつ抗体を産生する。
doi: 10.1038/ni.1704
注目の論文
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月12日
動物学:タコはあらゆる作業に最適な腕を前面に出すScientific Reports
-
9月11日
古生物学:トカゲのような生物の起源をさらに遡るNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月10日
健康:大麻の使用は女性の生殖能力に影響を与えるかもしれないNature Communications
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change