注目の論文
小さな血管が、脳卒中では大きな問題
Nature Medicine
2009年8月31日
Small vessels are big problem in stroke
毛細血管(最も細い血管)が、脳卒中後数時間経っても詰まったままになり、脳の損傷を悪化させることがあるとの報告が寄せられている。この知見は、脳卒中の治療の新たな標的を見つけるのに役立つかもしれない。
T Dalkaraたちはマウスで研究を行い、脳卒中後に脳への血流が回復してから数時間経っても周皮細胞(毛細血管壁にある細胞)が収縮したままになり、赤血球の通過を妨げることを発見した。この作用は、毛細血管壁が生産する遊離基(フリーラジカル)に依存する。遊離基の発生を阻害すると周皮細胞の収縮が治まり、脳組織の生存率が改善される。
doi: 10.1038/nm.2022
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature