注目の論文

リンゴのゲノム解読

Nature Genetics

2010年8月30日

Apple genome sequenced

リンゴのゲノム塩基配列が、Nature Genetics(電子版)に発表される。今回発表されるのは、ゴールデンデリシャス種のゲノムの高精度概要塩基配列である。

リンゴの栽培化は、今から約4,000年前に中近東で始まった。現在、リンゴは、温帯地域における主要な果実作物で、世界全体でのリンゴの生産量は、6,000万メートルトンを超えており、1人当たりで換算すると年間約20ポンド(約9キログラム)である。

R Velascoらは、栽培種リンゴのゲノムの塩基配列を解読し、構築した。その長さは、約7億4230万塩基対である。今回、組み立てられたゲノムは、ゲノム塩基配列全体の約81.3%に相当する。

このゲノムデータは、今後のリンゴの品種改良にとって有用な資源となるかもしれない。

doi: 10.1038/ng.654

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