注目の論文
肥満の免疫学
Nature Medicine
2009年7月27日
The immunology of obesity
肥満患者の脂肪組織に起こった慢性の軽度の炎症が糖尿病の発症を促進するしくみの説明になりそうな報告がいくつか寄せられている。
最初の3つの報告は、西村智、M Dosch、D Mathisの各グループのもので、それぞれが独自に、肥満マウスにみられるインスリン抵抗性などの代謝障害に、異なったT細胞集団の存在が関係することを発見した。4つ目の報告はG-P Shiのグループのもので、マスト細胞(アレルギー反応に広くかかわる免疫細胞)が、肥満に関連した炎症反応にも同様にかかわることを明らかにした。
重要なことだが、これら4つの研究では、これらの異なった免疫細胞集団を標的にすれば、肥満マウスの代謝障害を回復させたり防いだりできることを証明している。これらの結果は、代謝疾患を免疫療法で治療できる可能性を示している。
doi: 10.1038/nm.1964
注目の論文
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月3日
動物の行動:ネグレクトされた子犬は成犬になるとより攻撃的で恐怖心が強くなるScientific Reports
-
10月2日
遺伝学:自閉スペクトラム症の遺伝的に異なる形態Nature