注目の論文

濾胞性リンパ腫の感受性遺伝子座

Nature Genetics

2009年7月21日

A genetic susceptibility locus for follicular lymphoma

比較的高頻度の遺伝的多型の1つが、濾胞性リンパ腫(FL)の発症リスクと関連していることが明らかになった。この研究論文は、Nature Genetics(電子版)に掲載される。

リンパ腫は、免疫系を構成する細胞に発生するがんで、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫(NHL)の2種類に分類される。NHLを発症するリスクは、年齢とともに上昇し、NHL症例の約25%がFLである。FLの全生存率は、患者間のばらつきが大きく、全症例の約20%で、患者が発症後早い時期に死んでいる。

今回の研究で、カリフォルニア大学バークレー校(米国)のC Skibolaらは、NHL患者数千人分のゲノムを解析し、染色体6p21の1つの遺伝的多型がFLと有意に関連していることを報告している。

doi: 10.1038/ng.419

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