注目の論文
腎結石と関連する遺伝的多型
Nature Genetics
2009年6月29日
Genetic variants associated with kidney stones
腎結石疾患の高リスクと関連する比較的高頻度の遺伝的多型が同定された。この成果を報告する研究論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。
腎結石疾患は、欧米諸国の一般的な疾患で、明らかに遺伝性があることは判明しているが、高頻度の遺伝的リスク因子は見つかっていなかった。
デコード・ジェネティクス社(アイスランド、レイキャビク)のG Thorleifssonらは、46,283人のゲノムを調べ、CLDN14遺伝子内の比較的高頻度の多型と腎結石疾患の間に有意な関連があることを見いだした。こうしたCLDN14遺伝子の特定の多型をもつ人は、もたない人よりも、腎結石疾患の発症リスクがやや高いことがある。
CLDN14遺伝子には、腎臓内の重要な細胞機能を調節している可能性の高いタンパク質がコードされているが、このタンパク質が腎結石の形成に及ぼす影響を解明するには、さらなる研究が必要である。
doi: 10.1038/ng.404
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature