注目の論文
生物時計の時間合わせに利用される遺伝子多型
Nature Genetics
2009年5月18日
Gene variants to set your biological clock by
女性の初経と閉経の年齢に個人差があることについて、遺伝子が何らかの手がかりを与えてくれるかもしれないことが、今週、Nature Genetics電子版に掲載される5つの独立した研究グループの論文に示されている。
生殖寿命は、老化する体の根本的な謎であり、生物時計の2つの重要な事象である初経と閉経は、個人の乳がんや骨粗しょう症の生涯リスクといった健康への影響を予測するための有力な因子となっている。
これら5つの研究では、同定された遺伝子多型の1つ1つによる初経と閉経の時期への関与度は、女性で自然にみられる差と比べて小さいことが判明した一方、こうした遺伝子多型の一部については、身長や体重との関連が確認された。
特に思春期の始まるころは、栄養やスポーツトレーニングといった環境要因によっても大きく左右される。今回発表された研究では、こうした特徴が相互にどのような影響を与えるのかを調べる新たな方法が示されている。
doi: 10.1038/ng.382
注目の論文
-
10月16日
古生物学:アルゼンチンの恐竜たちはどのようにして首を長く伸ばしたのかNature
-
10月16日
古生物学:初期のホミニンの手を解明するNature
-
10月10日
動物の行動:犬はおもちゃにすっかり夢中Scientific Reports
-
10月8日
材料科学:通常のプラスチックと同等の強度を持つ生分解性の竹プラスチックNature Communications
-
10月3日
動物の行動:ネグレクトされた子犬は成犬になるとより攻撃的で恐怖心が強くなるScientific Reports
-
10月2日
遺伝学:自閉スペクトラム症の遺伝的に異なる形態Nature