注目の論文
腫瘍の予想外の成長
Nature Medicine
2009年3月23日
Unexpected tumour growth?
血管形成阻害剤は抗癌剤として研究されてきたが、低用量の場合には、実際にマウスの血管形成と腫瘍形成を促す可能性があるという。この知見から、抗癌剤としての血管形成阻害剤を再評価し、ヒトに用いた場合の影響を見直す必要が出てきた。
インテグリンは細胞の形態、運動性を決め、細胞周期を調節する細胞表面受容体で、その阻害剤には、血管新生の阻害活性を利用した抗がん剤としてすでに臨床試験に入っているものもあるが、限られた効果しか挙げられていない。A Reynolds、K Hodivala-Dilkeたちは、低濃度のインテグリン阻害剤が、ある特殊なインテグリンとあるよく知られた血管新生促進分子の輸送を変化させることによって、逆に腫瘍の成長と腫瘍の血管新生を促すことを明らかにした。
doi: 10.1038/nm.1941
注目の論文
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月24日
化学:細菌がプラスチック廃棄物を鎮痛剤に変換Nature Chemistry
-
6月19日
人類の進化:アフリカからの移動に先立つ、人間の生息域の大幅な拡大Nature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月17日
都市:人工光が都市部の生育期を延長させているNature Cities