注目の論文
腫瘍の予想外の成長
Nature Medicine
2009年3月23日
Unexpected tumour growth?
血管形成阻害剤は抗癌剤として研究されてきたが、低用量の場合には、実際にマウスの血管形成と腫瘍形成を促す可能性があるという。この知見から、抗癌剤としての血管形成阻害剤を再評価し、ヒトに用いた場合の影響を見直す必要が出てきた。
インテグリンは細胞の形態、運動性を決め、細胞周期を調節する細胞表面受容体で、その阻害剤には、血管新生の阻害活性を利用した抗がん剤としてすでに臨床試験に入っているものもあるが、限られた効果しか挙げられていない。A Reynolds、K Hodivala-Dilkeたちは、低濃度のインテグリン阻害剤が、ある特殊なインテグリンとあるよく知られた血管新生促進分子の輸送を変化させることによって、逆に腫瘍の成長と腫瘍の血管新生を促すことを明らかにした。
doi: 10.1038/nm.1941
注目の論文
-
12月18日
遺伝学:ヒト染色体構造の地図Nature
-
12月17日
遺伝学:古代アンデス人は失われたラクダ科動物の系統を狩猟し、飼育していたNature Communications
-
12月12日
音楽:1973年以降、人気楽曲の歌詞はよりネガティブになっているScientific Reports
-
12月12日
海洋生態学:シャチはイルカを追跡してサケを狩るScientific Reports
-
12月11日
考古学:意図的な火起こしの初期の証拠Nature
-
12月11日
医学:断食がマウスにおける乳がんのホルモン療法への反応改善と関連するNature
