注目の論文
プラティのゲノムの塩基配列解読
Nature Genetics
2013年4月1日
Sequencing of the platyfish genome
カダヤシ科の淡水魚プラティのゲノムの塩基配列解読と解析が初めて行われた。今回の研究成果は、プラティの進化的適応に関する手がかりであり、がん研究のモデルとしてのプラティの可能性も明らかになった。
今回、Wesley Warrenたちは、プラティのゲノムの塩基配列解読を行い、その結果を報告している。Warrenたちは、胎生の繁殖様式、色素パターン、がん形質、行動形質など、数々の形質の進化を調べるためのモデルとして、プラティを用いた。その結果、プラティの色素パターン化と黒色腫の発生に関係すると考えられる遺伝子が同定された。また、胎生に関連する遺伝子の選択を示す証拠も見つかった。胎生とは、母体内での胚の発生のことで、最終的には生仔出生に至る。さらには、硬骨魚類の進化において、認知に関係すると考えられる重複遺伝子の選択的保持が同定された。今回の研究結果からは、魚類における行動の複雑性の進化に関する1つのモデルが示唆されている。
doi: 10.1038/ng.2604
注目の論文
-
4月25日
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
4月24日
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
4月22日
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour