注目の論文
植物の成長に対する刺激と制限
Nature Climate Change
2012年10月1日
Plant stimulus and constraint
二酸化炭素の肥沃化効果とは、大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって植物の成長が促進されることだが、この肥沃化効果が、窒素の利用可能量によって制約される場合のあることが、長期的な実験的研究で明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
植物の成長が促進され、その結果として炭素が大気から除去されれば、将来的な気候変動の速度を鈍化させる作用となる可能性がある。しかし、この作用が、他の制限要因が存在していても持続するのかどうかについては明確になっていない。今回、Peter ReichとSarah Hobbieは、そのような相互作用を地球系モデルに組み込むことが、二酸化炭素肥沃化効果とその全球炭素循環に対する影響の予測精度を高めるうえで必要となる可能性が高いと指摘している。
doi: 10.1038/nclimate1694
注目の論文
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月24日
化学:細菌がプラスチック廃棄物を鎮痛剤に変換Nature Chemistry
-
6月19日
人類の進化:アフリカからの移動に先立つ、人間の生息域の大幅な拡大Nature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月17日
都市:人工光が都市部の生育期を延長させているNature Cities