注目の論文
植物の成長に対する刺激と制限
Nature Climate Change
2012年10月1日
Plant stimulus and constraint
二酸化炭素の肥沃化効果とは、大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって植物の成長が促進されることだが、この肥沃化効果が、窒素の利用可能量によって制約される場合のあることが、長期的な実験的研究で明らかになった。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
植物の成長が促進され、その結果として炭素が大気から除去されれば、将来的な気候変動の速度を鈍化させる作用となる可能性がある。しかし、この作用が、他の制限要因が存在していても持続するのかどうかについては明確になっていない。今回、Peter ReichとSarah Hobbieは、そのような相互作用を地球系モデルに組み込むことが、二酸化炭素肥沃化効果とその全球炭素循環に対する影響の予測精度を高めるうえで必要となる可能性が高いと指摘している。
doi: 10.1038/nclimate1694
注目の論文
-
7月24日
テクノロジー:ブレスレットが手ぶりをコンピューターのコマンドに変換するNature
-
7月24日
古生物学:「トサカ」を持つ爬虫類が羽毛の進化理論を揺るがすNature
-
7月23日
神経科学:COVIDパンデミックが英国の成人の脳の老化を早めることに関連するNature Communications
-
7月22日
社会科学:週4日勤務制が労働者のウェルビーイングを向上させるNature Human Behaviour
-
7月18日
動物の行動:犬のテレビを視聴する習慣は性格によって異なるScientific Reports
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports