注目の論文
心の目
Nature Neuroscience
2012年6月4日
The mind’s eye
ヒト脳の側頭頭頂接続(temporoparietal junction; TPJ)における活動は、視覚の特性を示す可能性が、今週のNature Neuroscience電子版に報告されている。この結果は、TPJにみられる信号が意識的認識を支えていることを示唆している。
これまでの研究では、TPJが目立つ刺激や予期せぬ刺激の検出に重要であると示されており、この領域の損傷は空間無視や注意制御の欠陥につながりかねないとされている。
Michael Beauchampほかの研究者は、てんかんの外科処置のため脳に電極を埋め込んだ患者について調べた。患者の脳のうち初期視覚系のある領域に、場合によっては閃光を感じさせるかさせないか程度の弱い電気刺激を加えた。その結果、TPJにも同時に応答があった場合にのみ患者は光を感じると申告していることをBeauchampらは発見した。見えにくい対象の検出能力がTPJの信号を乱すと減少することもわかり、この脳領域と視覚とのさらなるつながりが示唆される。
doi: 10.1038/nn.3131
注目の論文
-
10月27日
生態学:海での生活に適応した装甲を持つ両生類Nature Ecology & Evolution
-
10月23日
天文学:ゴッホの『星月夜』、7月の夜空に着想かScientific Reports
-
10月22日
生態学:沿岸保護における塩性湿地の役割Nature
-
10月16日
考古学:シャニダール洞窟のネアンデルタール人遺骸に致命的な槍傷の可能性Scientific Reports
-
10月16日
気候変動:造礁サンゴ種のほぼ半数で相対的な絶滅リスクが高いNature
-
10月15日
古生物学:飛べなかったジュラ紀の鳥が初期の生態的多様性を明らかにするNature
