注目の論文
腸内の善玉と悪玉を見分ける
Nature Immunology
2012年4月9日
Telling the good from the bad in the gut
免疫系が、病原性を持つ腸内細菌と無害な腸内細菌とを見分ける仕組みの報告が寄せられている。
Gabriel Nunezたちは病原性細菌による感染を詳しく調べ、これを非病原性腸内細菌と比較した。腸内の貪食細胞(有害な細菌や瀕死の細胞、死んだ細胞を取り込む免疫細胞)は、1つの例外を除いて、調べた細菌すべてに対して全く応答しなかった。その例外が病原性細菌で、これだけが大量の炎症誘発性サイトカインIL-1生産を刺激した。著者たちは、腸内貪食細胞が細胞内タンパク質複合体を利用して病原性細菌と無害な細菌とを見分けていることを明らかにした。
doi: 10.1038/ni.2263
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature