注目の論文
【進化】淡水ザリガニの下顎は哺乳類の歯のエナメル質に似たもので覆われている
Nature Communications
2012年5月16日
Evolution: Crayfish teeth bite back
淡水ザリガニの歯は、哺乳類の歯のエナメル質に似たコーティングで覆われていることが明らかになった。こうした哺乳類の歯のエナメル質との類似性は、脊椎動物と甲殻類との間の収斂進化の珍しい一例といえる。その詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。
無脊椎動物と脊椎動物の骨と歯の組成は、一般的に非常に大きく異なっている。今回、B Aichmayerたちは、淡水ザリガニの下顎の材質の組成と特徴を詳しく調べ、その下顎が、哺乳類の歯のエナメル質に似て硬質で耐水性のアパタイト層によって覆われていることを明らかにした。脊椎動物と無脊椎動物との間の遺伝的距離を考えると、今回の研究で得られた知見は、収斂進化の特異な一例を示すものと考えられる。
doi: 10.1038/ncomms1839
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature