注目の論文
学習効率の最大化
Nature Neuroscience
2011年12月26日
Maximizing learning efficiency
何年にもわたって教師や教育者が公言してきたとおり、最良の学習方法は一夜づけより一定の間隔をおいた学習である。これは裏付けられているが、Nature Neuroscience(電子版)の論文ではこれに加えて、それに適したタイミングは考えられていたよりもう少し複雑かもしれないことが示唆されている。 訓練条件を設計するにあたり、既知の分子レベルの事象が起こるタイミングを考慮に入れておけることが今回証明されたので、この研究は、高等生物の学習と記憶の向上性を検討しようとするこれからの研究設計の骨組みとなる。神経細胞のいくつかの酵素は学習によってその活性が高まる。しかしこれら酵素の1つ1つは活性化するまでの時間経過がかなり異なる。J Byrneらは、これらの事象の正確なタイミングを明らかにして訓練学習期間内に酵素群を最大限活性化できるような学習法を、数学的モデルの手法を使って設計した。Byrneらはまた、特別に設計した訓練スケジュールによって、アメフラシAplysia californicaのある種の記憶を最大化できることも証明している。
doi: 10.1038/nn.2990
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